MONO
数年前、とある動物園の収蔵庫に卵の殻が数百個あるのを見て、
僕「こんなに卵の殻集めてなんの意味があるんですか?」
学芸員「今は意味がないかもしれないけど、将来この卵殻が研究材料として必要とされるかもしれない、貴重な資料になるかもしれない。そういう可能性があるから標本にして保存しておくんです。」
衝撃を受けたのを今でも覚えている。
今は意味も価値も「ない」モノかもしれないが、いつかは意味も価値も「ある」モノになる可能性がある。世の中には無意味なモノ・無価値なモノ・無駄なモノなんて一つもない
のかもしれない。
糞石(フンの化石)というのがある。恐竜の糞石を見たことがある人はいるだろう。
糞石を調べると意外にも多くの情報が明らかになる。
・フンがあった=「生物がいた」ことがわかる
・どんな石になったかで当時の地球環境がわかる
・中に骨や未消化の植物が残っていれば何を食べていたかがわかる
そして、
・石の形からその生物の排泄口の形がわかる
いや、うんちすげぇな。
モノにはあらゆる情報が詰まっている。
未来人に個人情報を知られたくないのなら、モノは残さずにさっさと処分した方が良い。